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【銀ヨタ その2 レストア編】
2015年10月27日~2016年8月12日 + 番外編

01)剥離して確認

ほぼ一年ぶりの更新。
またレストア記事を掲載していこうかと思います。


作業はある程度進んでいます。
当初、ブログ掲載をあまり意識していなかったので、オーナー様が後に状況が解る程度のポイントで撮影してなかったので画像が有ったり無かったりです。
なので、少し作業風景が飛び飛びになってしまうかと思います。

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エンジンとミッション取外し状態での入庫でした。
各部付属品を取り外し、台にのせて作業場に移動してきました。
分解時の状態確認では、パネルの欠損も比較的少なく感じられました。当然過修はありますが、何よりオーナー様の保管状況が良かったのではないかと思います。

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塗装下の状態を確認するため、まず塗装を剥離しました。
過修自体は経年から考えてごくごく当たり前なのですが、どれぐらいの範囲をどんな方法で補修しているかを把握するのがとても重要です。

現状がおおよそわかったところで、カーべキューに載せて作業開始です。

2015/10/27 (Tue)


02)レストア風景

暫くぶりの更新。

着手から一年かかりましたが、ヨタハチのレストアが終わりましたのでUPします。

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左側の作業が終わり、右側着手。
ダッシュロア、パーテンションロアを張り替えてフロア張替作業に進みます。

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フロア、ロッカーインナー、アウター、Rrフェンダーロアを張替。

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現車合わせでフェンダースプラッシュ制作。

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ドア下部も制作張替

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フェンダーロア部も張替。
繋ぎは、ヘミングつけて重ね合わせてスポット溶接。溝にハンダを流し込み接合。

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ホイールハウスアーチ、ロア部切開。 
インナー側を一部張替後、アウターを制作。

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 接合。
フェンダー同様に突き合わせ溶接ではなく、重ね合わせて点付け溶接して、ハンダを流し込み接合。

今回の腐食箇所もヨタハチならではという部分ではあるのですが、構造や形状の都合上、この車種は何度手掛けても難しいというか…
苦労しますね^^;

一般修理と並行しての作業なので、ここまでで約半年かかりました。

次は塗装編です。

2016/07/30 (Sat)


03)塗装工程

前回の続きです。

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サーフェーサー塗装。
腹下もアンダーコートを剥がしているので、下地塗装。

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室内も一緒にサーフェーサーを塗装後、下色を塗る為、アンダーボディの耐チッピング塗装のマスキングを兼ねて外板部を覆います。

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耐チッピング塗装完了。

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並行して室内へも下塗り。

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下塗りした後、防振シートを張っていきます。

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外板のサーフェーサーを研いで、下塗り部も足付け。
外板へ飛ばないようにマスキングをして室内の本塗装。

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室内乾燥後、今度は逆のマスキング。

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塗装完了。

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ボルトオンパーツも塗装。

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燃焼式ヒーターも分解して塗装。 組み付けて完了です。

2016/08/03 (Wed)


04)納車!

暑い日が続いています。
やっと湿度のないカラッとした北海道らしい天候。
でも夜になると気温が落ちるので、もう夏の終わりを感じてしまいますね。


さて、納車前の風景です。

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リフトであげて、下廻りの点検。
今回は本州までJRコンテナで送るので、オイル、ガソリン等、油脂類を抜いておく必要があります。

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ボルト等の締め忘れがない事を確認。

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後ろ側の点検。

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ガソリンを抜き、各部チェック。

そういえば、今回燃料パイプとブレーキパイプは制作です。
ブレーキパイプは、最近ユニクロメッキでしか販売されてないので、クロメートで最メッキ。

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出庫前。
天気は昼から雨との予報。

不安でしたが、最近の天気予報の精度を信じて出庫です。

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ヨタハチをこの位置から見るのが、個人的に一番好きです(笑)。

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エンジンルーム。
付属品等、手をかけれるところは大体分解したりして触ってます。

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毎度、組付で一番苦労するドア廻り。

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JRコンテナに積み込み。
バンパーを外してギリギリ収まります。
積み込みは職員さんにお願いしました。
大変慎重に作業していただき、感謝です。

陸送より価格も安いですし雨にもあたらないし、運搬日数も短いし。
この方法が一番良いのかもしれません。

積み込み後、まもなくして雨が降ってきました。
本当にギリギリのタイミングでしたが、無事納車することができました。

もしかすると私は見納めかもしれないので、寂しい気持ちもあります。
ですが、長い間このヨタハチでたくさんの思い出を作ることになれば本当に嬉しいです。

2016/08/12 (Fri)


番外編)スプラッシュシールド

Frフェンダースプラッシュシールドの制作をしました!

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原型から採寸し、金型を制作。
複雑な形ではないのですが、リブとミミがある為、調整しながら形状を整えていき、金型パーツを接合し牡牝の型が完成。

左右対称になるので、同様にして反対側用の金型も制作。
画像加工のように反転できると楽なのになとか考えちゃいましたよ(笑。

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プレスで型押しすると、リブ周辺とミミには当然鋼板の伸び縮みが生じてしまうので、シュリンカーストレッチャーで歪みを形状を整えました。

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当時の純正パーツを思わせるような色調のプライマーを塗布して完成です。

販売価格

ヨタハチ用 フェンダースプラッシュプレート 左右セット 18500円(送料別/税込)

2014/05/26 (Mon)


番外編)2Uエンジン O/H風景 その①

早速ネタ切れ感がありますが・・・以前、エンジンO/Hした時の画像でも。

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まず、降ろす前のエンジンルーム内。ヨタハチの紹介でも書いたのですが、良好です。しかし、ヨタハチエンジンではないので(ミニエースだっけな。)、油温センサーを付け。
またインマニの錆も気になるし。あとエンジンカバーの塗装もちょっと気に入らないな~

などと色々考えたら、いっそのこと、組みなおしちゃえと、ほぼノリでしちゃいました。


マウントとミッションのボルトを外して、付属品を外して、配線も外して。
傷をつけないように慎重にチェーンブロックで吊り上げます・・・

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はい。降りました。おろすとホントちっちゃいエンジンというのがよくわかります。
大人2人で持てますしね。

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スカスカのエンジンルーム。
その他も気になる所は沢山あるんですが、とりあえずそのうちという事で、今は普段手の入らない所を拭いてあげようっと。

2007/07/07 (Sat)


番外編)2Uエンジン O/H風景 その②

前回の続き。

作業に熱中しすぎて、途中の画像を撮り忘れていますがご勘弁を。

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ぱらんぱらんのばらし、サンドブラストをしました。砂を飛ばせたくない部分は丁寧にマスキング。
それでもやはり砂は多少入ってしまうので、その後念入りに洗浄してエアブローの繰り返し。

しかし、すれどもすれども砂が出てきます。
一日いっぱい洗浄し、もう良いかなと思っても、やはり不安は拭いきれません。

サンドブラストしたことに後悔しました。
シリンダーはボーリングするので処理していません。

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反対側からのアングル。
中はこんな状態。もの凄いキレイになって嬉しいんですが、不安が・・・。
普通に考えればやってはいけない事だというのは解かるんですが、当時買いたてだったので、どこまで出来るものかと実験的に試みました。

なぜみんなここまでしないのかが、よ~~~く解かりました。
もう2度とエンジン内部のサンドブラストはしない!と心に誓いました。

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その他、付属品もサンドブラスト。こちらは全く心配ありません(笑。
錆が少し残っているけど、巣穴になるほど酷くもないので、サーフェーサーを塗って塗装でほぼOK。
フィンは細かいスコッチブライトでサンドブラスト時に出来た小さな凹凸を取って仕上げ。

2007/07/11 (Wed)


番外編)2Uエンジン O/H風景 その③

今回のO/Hに使用したパーツ。

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カムシャフトギア、クランクシャフトベアリング、コンロッドメタル、油温センサー、フューエルポンプ、ピストン(1.00)、ピストンリング、バルブリフター、INバルブ、EXバルブ、ガスケットキット。

右側にある汚れているパーツが、元々のパーツです。

今までずっと持っていたのですが、売る事はもちろん、もったいなくて使う事すら出来ずにいた貴重なパーツをふんだんに使っただけに失敗は出来ないと、自分の車ながらえらいプレッシャーがかかりました。

さぁ。どうなることやら・・・。

2007/07/13 (Fri)


番外編)2UエンジンO/H風景 その④

ひき続き。

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問題のエンジン部分を組んでいきます。
左下部分に穴を空けて、ネジ山を立てて、油温センサーを取り付け。これで一歩ヨタ用に近づきました。

シリンダーのボーリングはエンジン屋さんにしてもらいました。

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そして、付属品を取り付けていきます。
前回はめっき風塗装だった部分も再めっきして、少しばかり本物(風)に近づいたような感じがします。

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更に付属品をつけていき、組みあがり!
エンジンカバーもツルッとしたウレタン塗装にし、何となくすっきり。
キャブも新しい物に交換しました。

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右側面から。
ミッションも少し汚れていたので、ついでに洗浄し、表面をスコッチブライトで擦ったり、真鍮ブラシで擦ったりしてキレイにしました。
インマニの錆も無くなり、エキパイも耐熱塗装をしてあるので、当分安心かな。

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で、ぶつけないように慎重に収めて、終了!
でもパッと見た感じたいした変わってないような気がして感動にかけます。返ってサンドブラストの不安を抱えてしまっただけのような・・・。
無事エンジンがかかりますようにと祈っておきます。

後日談ですが、やはり白煙がでました(笑。原因は砂。シリンダーに砂の噛み傷が付いていました。

シリンダーを1.0まで広げてしまったので、これ以上オーバーサイズにする事も出来ず、スペアエンジンのシリンダーを再度ボーリングしてもらう羽目に。
だれも真似しないでしょうけれどくれぐれもその際は気をつけて下さい。

2007/07/14 (Sat)